まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
次に手を上げたのは、アクィラだったけれど、父はアクィラの願いもまた却下した。テティウスはあえて口を開かず、じっと母に寄りかかっている。無意識なのだろう。母はテティウスを引き寄せた。
「私は、明日に出立する。元々、明日には騎士団が出る予定だったからな」
「お父様、ちょっと待って」
「私とヘスの作った魔道具を持っていってほしいの」
姉達は、父に寒いところでも暖かく過ごすことのできる魔道具を渡すつもりだそうだ。このあたりの気候はまだ秋だが、北はもう真冬の気候だろう。
(魔物って……会話できるのかな)
『相手によってはできるわよ。国境のところにいる魔物達ができるかどうかはわからないけれど』
(夜、こっそり様子を見に行こう)
『アンタなら、そう言うだろうと思ったわ』
「私は、明日に出立する。元々、明日には騎士団が出る予定だったからな」
「お父様、ちょっと待って」
「私とヘスの作った魔道具を持っていってほしいの」
姉達は、父に寒いところでも暖かく過ごすことのできる魔道具を渡すつもりだそうだ。このあたりの気候はまだ秋だが、北はもう真冬の気候だろう。
(魔物って……会話できるのかな)
『相手によってはできるわよ。国境のところにいる魔物達ができるかどうかはわからないけれど』
(夜、こっそり様子を見に行こう)
『アンタなら、そう言うだろうと思ったわ』