まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
最初のうちは大興奮だったテティウスは、途中で眠くなってしまってナビーシャの背中に倒れこんだ。ナビーシャの魔術によって、背中から弾き飛ばされてしまうことはない。
温かな毛並みに包まれて、ぬくぬくとしている間もナビーシャは飛び続ける。あっという間に、北に向かう騎士達を追い抜いた。
「テティ、下を見てごらんなさい。シルヴァリア王国の人達がいるわ」
起こされたのは、先行して北へ向かう騎士達の野営場所を通り過ぎたところだった。
見下ろしてみれば、テントの中で休む者、炊いた火の側で見張りをしている者。陣の中はしんと静まり返っていた。
騒ぎにならないようにそこは通り過ぎて、さらに北へ。そろそろ国境を越える頃合いらしい。
(……あれが、グンバルト王国の兵士?)
『でしょうね。ちょっと腹立つから、何かしかけてやろうかしら』
温かな毛並みに包まれて、ぬくぬくとしている間もナビーシャは飛び続ける。あっという間に、北に向かう騎士達を追い抜いた。
「テティ、下を見てごらんなさい。シルヴァリア王国の人達がいるわ」
起こされたのは、先行して北へ向かう騎士達の野営場所を通り過ぎたところだった。
見下ろしてみれば、テントの中で休む者、炊いた火の側で見張りをしている者。陣の中はしんと静まり返っていた。
騒ぎにならないようにそこは通り過ぎて、さらに北へ。そろそろ国境を越える頃合いらしい。
(……あれが、グンバルト王国の兵士?)
『でしょうね。ちょっと腹立つから、何かしかけてやろうかしら』