まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「魔物達は移動したわ。ドラゴンの縄張りが空いてたから、そこに行ってもらったの――テティウスが転移魔術を使ってね」
「なんだって?」
ここが防音性皆無のテントの中であることはすっかり忘れて大声を出してしまった。
「――陛下!」
「いや、いい。報告を受けていただけだ」
外にいた警護の騎士が入口の垂れ布を捲り上げて飛び込んでくる。落ち着き払ったナビーシャとダモクレスの姿を見て、彼はそこで足をとめた。
「失礼いたしました」
先程からの失態続きに、彼は申し訳なさそうに一礼した。
「いい騎士ね。これだけ素早く反応するんだもの」
「ありがたき幸せ」
ナビーシャの誉め言葉に頬を緩めた騎士に退室を促せば、もう一度頭を下げてから出て行った。
「それで? 何があったのか、詳しく話してもらうことはできるのだろうな?」
「もちろんよ」
「なんだって?」
ここが防音性皆無のテントの中であることはすっかり忘れて大声を出してしまった。
「――陛下!」
「いや、いい。報告を受けていただけだ」
外にいた警護の騎士が入口の垂れ布を捲り上げて飛び込んでくる。落ち着き払ったナビーシャとダモクレスの姿を見て、彼はそこで足をとめた。
「失礼いたしました」
先程からの失態続きに、彼は申し訳なさそうに一礼した。
「いい騎士ね。これだけ素早く反応するんだもの」
「ありがたき幸せ」
ナビーシャの誉め言葉に頬を緩めた騎士に退室を促せば、もう一度頭を下げてから出て行った。
「それで? 何があったのか、詳しく話してもらうことはできるのだろうな?」
「もちろんよ」