まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「できる限り努力はする。それでいいか?」
「わかった。さきにおはなし、する」
「テティは、偉いぞ――魔物達を移動させてくれたのだそうだな。皆を守ってくれてありがとう。こちらも余計な被害は出さずにすんだ」

 父の手が身体に回されて、ぎゅっと強く抱きしめられる。その感覚にホッとしてしまったのは、誰にも言えない秘密だ。
 なお、王宮に戻った後、姉達には泣かれ、兄達からは小言をもらったのは当然の結末なのであった。
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