まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「テティの魔力の量については問題ないわ。それより、どうやって配るのかを考えた方がいいわね」
「ぼーけんしゃくみあいにいらい、だす。しょきゅーぼうけんしゃ、しごとがひつよう」
「城の騎士を使ってもいいと思うけど……テティのいう通り、初級冒険者に頼んだ方がいいかもしれないな。この時期は仕事が減るらしいし。その分の予算は予備費から回そう。たぶん、母上もそれでいいと言ってくれるはず」

 ゼファルスの許可は得ることができた。あとは母だ。

「ゼフにいさま、アキにいさま、手伝って」

 まずは二人の兄の手を借りて、計画書を作る。母と交渉するためのたたき台だ。
 テティウスの回復魔術を水にかける方法、そして、分配の仕方。薬師達の仕事を奪わないよう、作るのは今回限り。
 民の命を、テティウス一人に預けるわけにもいかないからだ。
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