まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
文通をする仲といっても、王子と貴族令嬢である二人だ。便箋も封筒も最高級のもの。書くためのインクも当然そう。
上等な文房具を使うのだからと、テティウスも丁寧に文字を書くようにしている。
内容はたいしたものではない。こんな勉強をしたとか、こんなおいしいおやつを食べたとか。家族との会話だったり、面白かった絵本の話だったり。
そんなささやかな日常をつづった手紙だけれど、前世では文通なんてしたことがなかったから新鮮だ。
(そう言えば、イヴちゃんからの手紙、ちょっと間隔空いてるな)
と、不意に思った。
イヴェリアからの手紙は、週に一度ぐらいの頻度で届く。最後に手紙をもらったのは、二週間前。今回は少し間が空いているような気がする。
とはいえ、イヴェリアも自分の生活というものがある。もしかしたら、テティウスとの文通に飽きてしまったのかもしれない。
上等な文房具を使うのだからと、テティウスも丁寧に文字を書くようにしている。
内容はたいしたものではない。こんな勉強をしたとか、こんなおいしいおやつを食べたとか。家族との会話だったり、面白かった絵本の話だったり。
そんなささやかな日常をつづった手紙だけれど、前世では文通なんてしたことがなかったから新鮮だ。
(そう言えば、イヴちゃんからの手紙、ちょっと間隔空いてるな)
と、不意に思った。
イヴェリアからの手紙は、週に一度ぐらいの頻度で届く。最後に手紙をもらったのは、二週間前。今回は少し間が空いているような気がする。
とはいえ、イヴェリアも自分の生活というものがある。もしかしたら、テティウスとの文通に飽きてしまったのかもしれない。