まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「まだ、五歳の女の子だ。そんな彼女が呪われる理由なんて――」
「ぼくにはわかりません。どうしてイヴちゃんがのろわれなければならないの?」
「……神官達の手に負えないから、テティの力を借りたいということかしら?」
「ああ、そうだ。それに、ナビ子さんの力に期待しているというのもあるのだろう」

 もしかしたら、子供のテティウスより、神獣であるナビーシャに期待しているという面の方が大きいのかもしれない。彼女は、テティウス以外の人とも会話ができるから。

「んー、ぼく、スピラーりょうにいきますか?」
「頼めるものなら頼みたい。テティも、友達が心配だろう」
「はい。しんぱいです。イヴちゃんからのてがみがこなくて、どうしたのかなっておもってた」
「テティを王宮から出すのは心配なんだが……」
「だいじょうぶ。ナビ子しゃんがいてくれるから」
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