まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「元気にしてるんじゃないの? 知らないけど」
テティウスは、視線を膝にいるナビーシャに落とす。
柔らかな身体は、テティウスの膝の上で自在に形を変えている。満足するまで顔を洗い終えたのが、今度はぐいーんと伸びた。
「どうした? 元気ないな」
部屋にやってきたアクィラが、元気のないテティウスの様子に気づいたようだった。
「アキにいさま。りゅーせーのついせきしゃのひとたち、さいきんこないなって」
「あー、冒険者だもんな。依頼が立て込んでいて忙しいんだろ」
「おーきゅーにきて、ぼくとおはなしをするいらいをだしましょか……」
よく考えたら、王宮に呼び出されていては、彼らの貴重な労働時間を奪うことになってしまう。きちんと依頼という形で呼び出して、冒険譚を聞かせてもらうべきではなかっただろうか。
今まで、彼らに甘えすぎていた――と考えていたら、こつんと額を弾かれた。
テティウスは、視線を膝にいるナビーシャに落とす。
柔らかな身体は、テティウスの膝の上で自在に形を変えている。満足するまで顔を洗い終えたのが、今度はぐいーんと伸びた。
「どうした? 元気ないな」
部屋にやってきたアクィラが、元気のないテティウスの様子に気づいたようだった。
「アキにいさま。りゅーせーのついせきしゃのひとたち、さいきんこないなって」
「あー、冒険者だもんな。依頼が立て込んでいて忙しいんだろ」
「おーきゅーにきて、ぼくとおはなしをするいらいをだしましょか……」
よく考えたら、王宮に呼び出されていては、彼らの貴重な労働時間を奪うことになってしまう。きちんと依頼という形で呼び出して、冒険譚を聞かせてもらうべきではなかっただろうか。
今まで、彼らに甘えすぎていた――と考えていたら、こつんと額を弾かれた。