まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
テティウスは手を打ち合わせた。イヴェリアとは、呪いを解除して以来会っていない。元気になった彼女との再会が楽しみだ。
「早く、クッキー頂戴な。アタシも暇じゃないんだから」
「ナビ子さんはせっかちね」
母がナビーシャの方に皿を押しやると、ナビーシャは尾を左右に振って、皿に顔を入れた。やっぱりナビ子さんと呼ばれるのは気に入らないらしい。
「テティはここ!」
「違う、ここに座って!」
姉二人はテティウスをどこに座らせるかもめ始め、間にテティウスを座らせてご満悦である。
兄二人は、双子の正面に座り、その様子をニコニコとして眺めていた。
『いい兄妹じゃないの』
肩に乗ったナビーシャがささやく。
(うん、僕もそう思ってる)
新しい世界に生まれて、まるっとおまけな人生。
「早く、クッキー頂戴な。アタシも暇じゃないんだから」
「ナビ子さんはせっかちね」
母がナビーシャの方に皿を押しやると、ナビーシャは尾を左右に振って、皿に顔を入れた。やっぱりナビ子さんと呼ばれるのは気に入らないらしい。
「テティはここ!」
「違う、ここに座って!」
姉二人はテティウスをどこに座らせるかもめ始め、間にテティウスを座らせてご満悦である。
兄二人は、双子の正面に座り、その様子をニコニコとして眺めていた。
『いい兄妹じゃないの』
肩に乗ったナビーシャがささやく。
(うん、僕もそう思ってる)
新しい世界に生まれて、まるっとおまけな人生。