まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 ナビーシャ・ビビエッタ・コレリー。同じ名前を持つ人間に会ったこと、なかっただろうか。
『ちょっと、ちょっと、契約するのしないの? アタシはそんなに安い女じゃないのよ。契約しないのならもう行くから!』

「する、するよ! ええと、ナビーシャ・ビビエッタ・コレリー。ぼくのけいやくじゅうになって」

『契約を受け入れるわ!』

 頭の中に再び声が響く。

(……繋がった)

 不意にそんな気がした。
 ナビーシャとの間に、一本の繋がりができた。この繋がりの間には、誰も入ることができない。そんな気がする。

「アタシが、あなたの人生の道しるべとなるわ。よろしくね、ご主人様」
「うん……よろしく……?」

 返事はしたものの、テティウスは困惑していた。
 テイムって、こういう風にするものだった?

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