まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
いつの間にか、季節は夏に移り変わろうとしていた。
他人の魔術の解析はやろうと思えばできるが、なかなかに面倒だというのも気づいてしまった。きちんと勉強した方がよさそうだ。
「あちゅいね」
しかし、暑い。
一応、魔道具によるエアコンのようなものは存在している。
ユスティナとヘスティアが課題の一環として作る程度には一般に広まっている。だが、前世のクーラーとは違って、そこまで強力に部屋を冷やすことはできないのだ。
(……そうだ)
この世界、アイスクリームは存在する。氷を砕いたフラッペも存在している。だが、薄く削ったかき氷は、まだ見たことがなかった。
テティウスはひょいと椅子から飛び降りた。だらりと伸びていたナビーシャが首だけ捻じ曲げてこちらを見上げる。
「どうしたの?」
「ねえさまたちにかきごおりきをちゅくってもらおうとおもって」
他人の魔術の解析はやろうと思えばできるが、なかなかに面倒だというのも気づいてしまった。きちんと勉強した方がよさそうだ。
「あちゅいね」
しかし、暑い。
一応、魔道具によるエアコンのようなものは存在している。
ユスティナとヘスティアが課題の一環として作る程度には一般に広まっている。だが、前世のクーラーとは違って、そこまで強力に部屋を冷やすことはできないのだ。
(……そうだ)
この世界、アイスクリームは存在する。氷を砕いたフラッペも存在している。だが、薄く削ったかき氷は、まだ見たことがなかった。
テティウスはひょいと椅子から飛び降りた。だらりと伸びていたナビーシャが首だけ捻じ曲げてこちらを見上げる。
「どうしたの?」
「ねえさまたちにかきごおりきをちゅくってもらおうとおもって」