まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
机に置かれていた紙を一枚、自分の方へと引き寄せるナビーシャ。そして、そこにぺたりと前足を置いた。
とたん、紙の上に図面のようなものが姿を見せる。全部ではなく、ヒントになる部分だけ。ユスティナは、迷うことなくそれをひったくった。
「む、これならなんとかなるかしら。ああでも、氷の大きさはどのぐらいがいいのかしら。ねえ、ヘス、どのぐらいの大きさの魔石――あ、そうか。今はいないのだったわ」
ぶつぶつと言い始めた彼女は、もうテティウス達のことは見ていない。
そっとその場を離れるしかなかった。
「ナビ子しゃん、おさんぽにいこう」
「そうね。アンタはもうちょっと身体を動かさないとね」
とてとてと歩いていく幼児の後ろに、ゆらゆらと長い尾を揺らしながらついていく黒い翼猫。王宮の皆も、もうこの光景を見慣れている。
「しっかし、アンタのそのしゃべり方おかしいわよねー。どうにかならないの?」
とたん、紙の上に図面のようなものが姿を見せる。全部ではなく、ヒントになる部分だけ。ユスティナは、迷うことなくそれをひったくった。
「む、これならなんとかなるかしら。ああでも、氷の大きさはどのぐらいがいいのかしら。ねえ、ヘス、どのぐらいの大きさの魔石――あ、そうか。今はいないのだったわ」
ぶつぶつと言い始めた彼女は、もうテティウス達のことは見ていない。
そっとその場を離れるしかなかった。
「ナビ子しゃん、おさんぽにいこう」
「そうね。アンタはもうちょっと身体を動かさないとね」
とてとてと歩いていく幼児の後ろに、ゆらゆらと長い尾を揺らしながらついていく黒い翼猫。王宮の皆も、もうこの光景を見慣れている。
「しっかし、アンタのそのしゃべり方おかしいわよねー。どうにかならないの?」