まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
どうしても自分の力だけで開きたかったわけでもないし。テティウスが普通の子供だったら、こっそり力を貸してもらっているのに気づかないだろうし。
「よいしょー!」
少し騎士の力を借りながらも、扉を開くことに成功する。えいやっと足を踏み入れたとたん、視界がぐるりと暗転した。
「あれれれれ?」
いったい、何があったというのだろう。というか、足が宙に浮いて――違う。落ちている!
「殿下!」
「なんでー!」
「まっかせなさーい! 騎士達は来なくていいわ! 王様のところに報告に行って!」
ナビーシャの声がしたかと思ったら、ふわっと柔らかなものの上にお尻が落ちた。ナビーシャが背中で受け止めてくれたのだ。風が巻き起こったのは、ナビーシャが翼をはためかせたから。
「……ん?」
いや、ナビーシャの背中にどうして乗っているのだ。ナビーシャは、まだ子猫なのに。
「よいしょー!」
少し騎士の力を借りながらも、扉を開くことに成功する。えいやっと足を踏み入れたとたん、視界がぐるりと暗転した。
「あれれれれ?」
いったい、何があったというのだろう。というか、足が宙に浮いて――違う。落ちている!
「殿下!」
「なんでー!」
「まっかせなさーい! 騎士達は来なくていいわ! 王様のところに報告に行って!」
ナビーシャの声がしたかと思ったら、ふわっと柔らかなものの上にお尻が落ちた。ナビーシャが背中で受け止めてくれたのだ。風が巻き起こったのは、ナビーシャが翼をはためかせたから。
「……ん?」
いや、ナビーシャの背中にどうして乗っているのだ。ナビーシャは、まだ子猫なのに。