完璧御曹司の溺愛

同居




 二週間後__


 秀和が帰国してすぐに、秀和と涼子は再婚した。

 そして理央は、瀬戸家へと引っ越した。


 悠斗の家は、洋装の立派なつくりの大きなお屋敷だった。

 その屋敷を取り囲むようにして、庭には手入れの行き届いた木や花が植えられており、澄んだ水が流れる美しい噴水まである。
   
 扉を開けると、沢山のお手伝いさんに迎えられそうなものだが、ここはずっと前から、秀和と悠斗と市川の3人暮らし。

 悠斗は海外に留学していたし、秀和も出張などで海外に行く事が多かった為、屋敷の管理は市川一人に任せきりだったらしい。

 悠斗の言ってたように、食事は誰も作れなかった為、必要な時は料理人を雇っていたそうだ。



 引っ越しは週末を利用した。

 初日から理央と涼子は片付けに追われた。

 秀和は仕事で屋敷に不在だったが、悠斗や市川も理央達の引っ越しを手伝ってくれた。


 4人で簡単な夕食を済ませると、理央は与えられた自室で、その日は早めに休んだ____




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