完璧御曹司の溺愛
「こんなに人の集まる朝は初めてかも」
「悠斗、これからは毎朝、愛のこもった朝食が食べられるんだぞ」
「うん、それは楽しみだね」
悠斗と秀和が、そっくりな笑顔を浮かべた事が可笑しくて、理央と涼子は顔を見合わせて笑った。
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「今日も、おじさんは仕事なんですか?」
着席し、4人で朝ごはんが始まった。
「そうなんだよ。まだ、仕事が立て込んでいてね、今日も悠斗に手伝ってもらうつもりなんだ」
悠斗はおじさんが帰ってくる少し前から忙しくなった。
学校が終わってからも、休みの日も、スーツを着ておじさんの会社へ出て行く。
私の為に、無理してアメリカから帰ってきたツケが今、回ってきたみたいに働き通し。
悠斗、身体は大丈夫かな…?
「理央ちゃんは、まだ片付けが残ってるのかい?」
「あ、まだ、少し。午前中には片付きそうです」
「そうか。この家の事で何か分からない事があったら市川に聞くといい」
「市川さん?」
いつの間にか、傍らに控えていた市川が頭を下げた。
「ここはもう、理央ちゃんの家なんだから、何も遠慮はいらないからね」
「ありがとうございます」
秀和は満足そうにニコリと微笑む。