完璧御曹司の溺愛
突然の訪問者
「ん……」
理央は、うっすらと目を開けた。
ぼやけた視界の中、誰かが理央を見ている。
それは、とても綺麗で、繊細な顔立ち。
私を見て、幸せそうに微笑んでいるから、私まで幸せな気持ちが溢れてくるよ……
「ゆ、うと…?」
そっか、私達は一緒に暮らし始めたから、朝からこうして、悠斗に会えるんだね。
もしかして、今朝は起こしに来てくれた…?
どうしよう。
恥ずかしいけど、すごく嬉しい…
理央は、悠斗に手を伸ばした。
早く、その柔らかな黒髪に触れたい…
って、あれ?
これって、茶色……?
パッと目を見開いた理央の、鮮明な視界の中にうつるのは………
「おっはよ!理央ちゃん!可愛い寝顔だねっ!」
「_____きゃああああ!!!」
早朝、屋敷中に、理央の叫び声が響いた____