完璧御曹司の溺愛
「悠斗…?」
私のベッドに体を寄せて、悠斗が眠っていた。
点滴の管に繋がれた私の手は、悠斗の手に包まれていた。
その寝顔を見て、ホッとする。
心が温かくなる。
今の私の守りたい人…
大好きな人…
世界一、幸せにしてあげたい人…
この人を見ているだけで、自然と愛おしさがこみ上げてくる。
泣きたいくらい、切なくなる。
私の中の愛情という感情が全て、この人に注がれていく。
「悠斗、ごめんね…」
私が幸せにしてあげるはずだった。
強くなったはずだったのに。
結局、またベッドの上……