完璧御曹司の溺愛
理央が指を動かすと、悠斗はゆっくり目を開けた。
理央と視線があうと、その瞳は一層大きく開かれる。
「理央!目が覚めたの?」
理央は「うん…」と、悠斗に微笑みかけた。
「理央…」
悠斗は安心したように、指先で優しく頬に触れてくる。
「理央…良かった……本当に…」
それ以外、何も言葉がないように、悠斗は「良かった…」という言葉をもう一度繰り返した。
「悠斗、ごめんね…。心配かけて…」
体を起こそうとする理央に、悠斗は優しく背中に手を添えた。
「理央、無理しないで?」
「平気だよ。私、どれくらい眠ってたの?」