完璧御曹司の溺愛
「それでもいいの?」と耳元で囁かれた。
悠斗は普段優しいけれど、こういう時ドSに走る。
理央を羞恥に染めて、楽しもうとする。
「そ、それは…だって……悠斗の意地悪…」
泣き出しそうなくらい困った理央を見て、悠斗は嬉しそうに目を細めた。
「意地悪か…。理央にそう言われるのは悪くないね…」と、悠斗は長い指で、理央の細い首筋に触れてくる。
「そんな意地悪な男と、死ぬまで一緒にいてくれるんじゃなかったの?」
その指が、耳の後ろを這い上がり、頭を支えるように触れてくる。
あっ……
悠斗の瞳が、艶めいた赤い情熱を宿している。
それは、くらりとする程色っぽくて、その視線を受けた理央は、骨を抜かれたようになった。
悠斗は、理央の腰に手を回し、しっかりと自分の元へ引き寄せる。
「ゆ、悠斗……」
「理央……好きだよ…」
見目麗しい悠斗の顔が、角度を変えて少しずつ、近づいてくる。