No YOU No Life
「じゃじゃーん!衣装完成しました~!!」
クラスがどよめいた。私はますます赤くなる。
いやいや、これは衣装のお披露目なんだから。
私はマネキン、マネキン…。
「あ、これ忘れてたー」
琴葉はどこからかヘッドドレスを取り出し、私にスポっとかぶせたあと、きょろきょろと何かを探す。まだ忘れ物があるのだろうか?
「冠城は?」
「冠城ならさっきトイレに…あ、戻ってきた」
佐野の目線の先を追うと真斗がちょうど教室に入ってくるところだった。
「冠城~!!」
琴葉が手招きをし、真斗が人だかりをかき分けてこちらに近づいてくる。
「みてみて!陽菜可愛いよ」
琴葉の企んでいることがようやくわかった。
真斗にメイド服を着た私を見せようというのだ。
「琴葉!恥ずかしいからやめてよ!」
「可愛いんだから冠城に見せてあげてよー」
「だからなんで真斗に。」
真斗とバチッと目が合ってしまう。その瞬間、サッと視線を逸らされて私は驚く。
今まで真斗にあからさまに目を逸らされたことなど無かった。真斗はコミュニケーションをとるときに必ず人の目を見る癖があり、あんまりまっすぐ見られるので時にはこちらが逸らしてしまいたくなるほどなのに。
「冠城、どう?」
琴葉が自慢げにそう言っても、真斗は視線を逸らしたまま、小さくいいんじゃない?と呟くだけだった。
私が不安げな顔をしているのに気がついたのか、佐野がパンパンと手を叩く。
「さてさて冠城いじりはそのくらいにしよう。みんな準備に戻って!」
「さーてと!ラスト1着完成させなきゃー!仕事仕事ー!!」
琴葉は私を置き去りにしていく。
「え、ちょっと琴葉ー!」
琴葉はちらりと振り返りつつこちらにウインクする。はめたなー!
クラスがどよめいた。私はますます赤くなる。
いやいや、これは衣装のお披露目なんだから。
私はマネキン、マネキン…。
「あ、これ忘れてたー」
琴葉はどこからかヘッドドレスを取り出し、私にスポっとかぶせたあと、きょろきょろと何かを探す。まだ忘れ物があるのだろうか?
「冠城は?」
「冠城ならさっきトイレに…あ、戻ってきた」
佐野の目線の先を追うと真斗がちょうど教室に入ってくるところだった。
「冠城~!!」
琴葉が手招きをし、真斗が人だかりをかき分けてこちらに近づいてくる。
「みてみて!陽菜可愛いよ」
琴葉の企んでいることがようやくわかった。
真斗にメイド服を着た私を見せようというのだ。
「琴葉!恥ずかしいからやめてよ!」
「可愛いんだから冠城に見せてあげてよー」
「だからなんで真斗に。」
真斗とバチッと目が合ってしまう。その瞬間、サッと視線を逸らされて私は驚く。
今まで真斗にあからさまに目を逸らされたことなど無かった。真斗はコミュニケーションをとるときに必ず人の目を見る癖があり、あんまりまっすぐ見られるので時にはこちらが逸らしてしまいたくなるほどなのに。
「冠城、どう?」
琴葉が自慢げにそう言っても、真斗は視線を逸らしたまま、小さくいいんじゃない?と呟くだけだった。
私が不安げな顔をしているのに気がついたのか、佐野がパンパンと手を叩く。
「さてさて冠城いじりはそのくらいにしよう。みんな準備に戻って!」
「さーてと!ラスト1着完成させなきゃー!仕事仕事ー!!」
琴葉は私を置き去りにしていく。
「え、ちょっと琴葉ー!」
琴葉はちらりと振り返りつつこちらにウインクする。はめたなー!