No YOU No Life
体育倉庫
いつ来ても少し湿っぽいかんじがする。
「なんとなく分かってるよ」
先に口を開いたのは瀬賀だった。
本人が言った通り、瀬賀は私が変な言い方をしてしまった言葉を正しく受け取っていた。
「つまり、冠城の味方をしているのに、一緒に回ろうという約束を断ってまで俺と居るとこを見られたら、裏切られたように感じるんじゃないか?ってことでしょ?」
こくりと頷く。
「正直知ったこっちゃないと言いたいところだけど、陽菜の大切な幼なじみだから、こっちもその、そういう事情知らずにごめんとは言っておく。ただ…」
バチッと目が合った。
「俺にも陽菜と一緒にいる権利はあるよね?」
目がそらせなかった。肯定しても否定しても変な感じになると思い、私は黙っていた。なんて答えたらいい?必死に考えをめぐらせていると。
突然、ゴゴゴゴっと重たい扉が動く音がした。
光が徐々に減っていき真っ暗になった。
「え…?」
「閉じ込められたな。」
暗すぎて瀬賀がどこにいるかも分からない。
分かるのはいつもと変わらない声だけ。
「え、何?どういうこと?」
「体育倉庫、誰もいないと思って閉められたんだろ」
「嘘、でしょ?」
「なんとなく分かってるよ」
先に口を開いたのは瀬賀だった。
本人が言った通り、瀬賀は私が変な言い方をしてしまった言葉を正しく受け取っていた。
「つまり、冠城の味方をしているのに、一緒に回ろうという約束を断ってまで俺と居るとこを見られたら、裏切られたように感じるんじゃないか?ってことでしょ?」
こくりと頷く。
「正直知ったこっちゃないと言いたいところだけど、陽菜の大切な幼なじみだから、こっちもその、そういう事情知らずにごめんとは言っておく。ただ…」
バチッと目が合った。
「俺にも陽菜と一緒にいる権利はあるよね?」
目がそらせなかった。肯定しても否定しても変な感じになると思い、私は黙っていた。なんて答えたらいい?必死に考えをめぐらせていると。
突然、ゴゴゴゴっと重たい扉が動く音がした。
光が徐々に減っていき真っ暗になった。
「え…?」
「閉じ込められたな。」
暗すぎて瀬賀がどこにいるかも分からない。
分かるのはいつもと変わらない声だけ。
「え、何?どういうこと?」
「体育倉庫、誰もいないと思って閉められたんだろ」
「嘘、でしょ?」