No YOU No Life
交差点
「ごめん助かった。真斗ありがと」
真斗が上手く説明してくれたおかげで私たちはそれ以上詰められることなく解放された。まあ最後に思いっきり睨まれたけれども。
「まあいいんだけど。それより、なんで瀬賀那津と一緒にいるわけ?この時間は誰かとまわるって言ってなかったっけ?」
真斗が眉間に皺を寄せる。あまり見た事のない表情をしていた。
「それは…」
私は瀬賀に説明したのと同じように嘘をついた理由を話した。
「俺に気を使ってくれたってこと?それはどーも」
どう見てもどーもとは思っていなさそうな顔をしながら真斗は言った。
「ごめん…」
「一緒に回ろうって誘ったのは俺。陽菜はそれに付き合ってくれただけ。」
瀬賀もこちらを助けようとしてくれるのだが、より空気が悪くなった気がする。
というか、改めて考えると、瀬賀と真斗が並んでいる状況が異質だ。
「まあ、そういうことなので、俺は帰りますねー。あとはお2人でごゆっくりどうぞー」
瀬賀はそう言い残し、逃げるように帰っていった。
その後ろ姿をチラリと見送り、真斗の方に視線を戻す。
あまりにも空気が重たい。
その空気に耐えかねて私は真斗の手を掴んで歩き出した。
「クロワッサンたい焼き食べよ」
真斗が上手く説明してくれたおかげで私たちはそれ以上詰められることなく解放された。まあ最後に思いっきり睨まれたけれども。
「まあいいんだけど。それより、なんで瀬賀那津と一緒にいるわけ?この時間は誰かとまわるって言ってなかったっけ?」
真斗が眉間に皺を寄せる。あまり見た事のない表情をしていた。
「それは…」
私は瀬賀に説明したのと同じように嘘をついた理由を話した。
「俺に気を使ってくれたってこと?それはどーも」
どう見てもどーもとは思っていなさそうな顔をしながら真斗は言った。
「ごめん…」
「一緒に回ろうって誘ったのは俺。陽菜はそれに付き合ってくれただけ。」
瀬賀もこちらを助けようとしてくれるのだが、より空気が悪くなった気がする。
というか、改めて考えると、瀬賀と真斗が並んでいる状況が異質だ。
「まあ、そういうことなので、俺は帰りますねー。あとはお2人でごゆっくりどうぞー」
瀬賀はそう言い残し、逃げるように帰っていった。
その後ろ姿をチラリと見送り、真斗の方に視線を戻す。
あまりにも空気が重たい。
その空気に耐えかねて私は真斗の手を掴んで歩き出した。
「クロワッサンたい焼き食べよ」