なぜか彼氏ができない
「え? 昨日って、私が帰った後どうなった? すぐ解散?」
「ずっと飲んでたよ。リンリンと」
こっちを見て、私の服装やら髪形やらをマジマジと見る彼女に、私はパソコンに向かったまま答える。
「ずっとリンリンと……え!! ってことは! リンリンと——」
慌てて結芽ちゃんの口を押さえる。
「結芽さん、ここがオフィスだってわかってるかな?」
両頬を片手でムニッと掴んで、結芽ちゃんをアヒルみたいな顔にしながら怒り気味に聞く。
「わかってまふ……」
昼休み。
午前中の仕事の間中、気になって仕方がないって顔をしてた結芽ちゃんをカフェに連れ出した。
「え!? マギってリンリンのこと好きだったの!?」
同期の良い関係を壊したくなくて、これだけは結芽ちゃんにも必死で隠してた。
「じゃあ何も問題無いんじゃない?」
彼女の言葉に、私は首を横に振る。
「林志朗、『こんなはずじゃなかったのに……』って言ってた」
結芽ちゃんは不思議そうな顔で首をかしげてつぶやいた。
「あいつ、なんでそんなこと言ったんだろう」
「そんなの、私は林志朗にとってただの同期か友だちだからに決まってるでしょ」
「うーん……? そんなはずは……」
なんだか〝腑に落ちない〟という表情をされてしまう。
「ずっと飲んでたよ。リンリンと」
こっちを見て、私の服装やら髪形やらをマジマジと見る彼女に、私はパソコンに向かったまま答える。
「ずっとリンリンと……え!! ってことは! リンリンと——」
慌てて結芽ちゃんの口を押さえる。
「結芽さん、ここがオフィスだってわかってるかな?」
両頬を片手でムニッと掴んで、結芽ちゃんをアヒルみたいな顔にしながら怒り気味に聞く。
「わかってまふ……」
昼休み。
午前中の仕事の間中、気になって仕方がないって顔をしてた結芽ちゃんをカフェに連れ出した。
「え!? マギってリンリンのこと好きだったの!?」
同期の良い関係を壊したくなくて、これだけは結芽ちゃんにも必死で隠してた。
「じゃあ何も問題無いんじゃない?」
彼女の言葉に、私は首を横に振る。
「林志朗、『こんなはずじゃなかったのに……』って言ってた」
結芽ちゃんは不思議そうな顔で首をかしげてつぶやいた。
「あいつ、なんでそんなこと言ったんだろう」
「そんなの、私は林志朗にとってただの同期か友だちだからに決まってるでしょ」
「うーん……? そんなはずは……」
なんだか〝腑に落ちない〟という表情をされてしまう。