夙夜夢寐


「こんにちは、塁翔さん」


和希さんはカウンター席の机を拭いていた人、おそらく塁翔さん?にあいさつをしたら、奥の扉に入った。

入ってみると暗証番号が必要な扉がまたあった。

思わず出た感想は……扉ありすぎじゃない?厳重なんだなぁ、ということだった。


「この扉を開けたら下っ端の子たちが集まってる広場的な場所に繋がるよ……ちょっとこわいかもしれないけど大丈夫だから」


「そうそうー!良い奴ばっかりだから気にしなくていいと思うよ、あ空いた行こ!」


和希さんと久石くんの話を聞いて余計に不安になってる胡桃の手を握ってにこりと微笑んだ。


「大丈夫」


だから私はそう言葉を呟いた。


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