夙夜夢寐

そして放課後。

私と胡桃は裏門で久石くんを待っていた。

胡桃はいやいや私についてきてるって感じ。

別に来なくてもいいよ?って言ったら行くって聞かなくなっちゃったから。

胡桃と話をしていたらあっさり登場した久石くん。


「ごめん、遅くなった。もうすぐ迎えくるから待って」


「迎えってどこ行くの?」


「あ?たまり場に決まってんじゃん」


遊ぶってたまり場で?

無理。

あんなところ行きたくない。

あの人たちは居心地がいいみたいなことを言ってたけど私と胡桃はよくない。

帰りたい。


「やっぱり帰ろ?胡桃……そこに行くこととか聞いてない」


「ぜーんねん!もう迎え来たから無理」


久石くん!?

胡桃の腕を引っ張って車に押し込んだ。

てかまた誘拐……。

苦手。

本当に苦手だ、久石くん。


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