夙夜夢寐


「わぁー凄い!なんかお祭りって感じですね!」


「今年は例年より豪華だな」


胡桃と久石くん。

元恋人の関係なのに普通に話せるようになってきてる。


あの日と同じようにBARの奥の部屋に行くと、まるで祭りのような華やかな飾り付けがしてあった。

他にも屋台とかもある。

ほんとどこの祭りなの……?


「あー!こんにちは!」


私たちを見た下っ端(?)の人たちがどんどん挨拶をしている。

そんな人たちたちは私たちをちらっとみたら私たちにも挨拶をしてすぐに自分の作業に戻る。

やっぱり居心地悪い。

この前生意気な自己紹介したからかな。


「待って待って!彩葵ちゃんと胡桃ちゃんいる!早くこっち来てよ!」


白露くん。

そんなテンション高めに可愛い声で呼んだら胡桃が喜んで行っちゃうよ……。

やっぱり胡桃は目をキラキラさせて早歩きで白露くんのところに行ってしまった。


「は?またそいつら連れてきたの?透羽のお気に入り?」


「違うわ、バーカ」


一言でこの室内を表すと、騒がしい。

あぁほんとに帰りたくなってきた。




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