夙夜夢寐
「は?」
は?ってなに。
そんなことでざわつく意味ってある……?
「くーるみ?」
余計なことは言わなくてもいいよ、って圧で言っとけば胡桃は言うことを聞いてくれる。
そしたら、ごめん〜って泣きそうな目で見てくる胡桃はやっぱり可愛い。
「なんで一人暮らしなの〜?」
少しの遠慮もなくそんなことを聞いてくる白露くんは私の思っているよりも性格が悪いのかもしれない。
「んー、内緒」
信用できない人に自分のことを教える必要ってないもんね?
だからそんなに怪訝な顔をしてこっちを見ないで、って感じ。
そのときだった、私のスマホから電話がかかってきた。
「ごめん、ちょっと出てくる」