モウセンゴケ〜甘い香りに誘われて
優香side
目の前いる東雲 鷹也は、見合い写真の通り、ダークブラウンの髪が鼻先近くまであり目元をほとんど隠していて、黒縁だけが見えている。
服装も、今日の場に相応しくないヨレヨレのスーツはブカブカで、まるで体型を隠しているようだ。
だが、肌は綺麗で、爪も綺麗に整えられていて、健康的な肌艶は、美意識が高いように思う。
陰キャのような風貌とは、ギャップがあり、首を傾げたくなる。
お互いの自己紹介のようなものが終わり、叔父は、突然、頭を下げだした。
「本日は、突然、相手が代わり誠に申し訳ありません」
叔父と共に私も頭を下げると、東雲側の年配の男性はおおらかな声で笑う。
「いやいや、謝らないでください。うちとしては、羽鳥の実のお嬢様の方でよかったと思ってます。なぁ、鷹也」
「はい、お姉さんの方より、僕は、優香さんでよかったです」
体の奥底に響くいい声に、聞き覚えがある気がしたが、この人と会うのは初めてなのだ。
気のせいだと頭の片隅に追いやった。
「そう言って頂けると、うちとしても気が楽になりました」
「私達は、どこか移動しましょう。今後の話をしませんか?若い2人の邪魔をしちゃいけないでしょ」
服装も、今日の場に相応しくないヨレヨレのスーツはブカブカで、まるで体型を隠しているようだ。
だが、肌は綺麗で、爪も綺麗に整えられていて、健康的な肌艶は、美意識が高いように思う。
陰キャのような風貌とは、ギャップがあり、首を傾げたくなる。
お互いの自己紹介のようなものが終わり、叔父は、突然、頭を下げだした。
「本日は、突然、相手が代わり誠に申し訳ありません」
叔父と共に私も頭を下げると、東雲側の年配の男性はおおらかな声で笑う。
「いやいや、謝らないでください。うちとしては、羽鳥の実のお嬢様の方でよかったと思ってます。なぁ、鷹也」
「はい、お姉さんの方より、僕は、優香さんでよかったです」
体の奥底に響くいい声に、聞き覚えがある気がしたが、この人と会うのは初めてなのだ。
気のせいだと頭の片隅に追いやった。
「そう言って頂けると、うちとしても気が楽になりました」
「私達は、どこか移動しましょう。今後の話をしませんか?若い2人の邪魔をしちゃいけないでしょ」