危険な先輩のお気に入り。
冷徹王子との出会い
「顔が少しいいからって調子乗んな」



「あの子人の彼氏取るらしいよ」



今日も学校はそんな噂を耳にして始まる

私、五月女叶愛(さおとめ かのあ)はそんな噂を聞きながら学校に来るのだ。

もちろん嘘に決まってる。でも噂というものは
なかなか消えない、

そのせいで私はずっと独りで学校生活を送っている。


黒メガネに顔を隠すように伸びた長い前髪、
これが私の容姿だ。

顔のことでいじめられてからいつしか顔を隠すようになってしまった。

「はぁー噂は全部嘘なのになぁ」
ついこぼれた独り言は晴天の空に溶けていった。





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