俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
「本当に、本当に後悔はしないですか? もし後悔したらすぐに言ってくれますか?」

「後悔しない。香奈美にもさせない。一緒に生きていこう」

私の覚悟は決まった。どう足掻いたってもう彼から離れるなんてできない。

「はい。私も晴臣さんと生きていきたい」

さっきの泣いたまま頷いた返事とは違い、今度はきちんと自分の言葉で彼に伝えられた。私の全身全霊をかけた一生の誓いだと思った。
すると彼はいつものように自信に満ちた表情に変わった。

「絶対に俺は香奈美を守るから。結婚したことを後悔させるつもりはないから、一緒に生きていこう」

改めて彼から言われ、私たちはお互いの目を見て頷いた。
そのまま彼は私を抱き上げるとベッドルームへ運ばれた。間接照明しか付いていない部屋はどこか幻想的で、感情が昂る。
晴臣さんは私の胸元を開くと顔を埋めた。
何度も何度も私の名前を呼びながら愛撫する。彼に口付けられたところは熱を持ち、もどかしくなる。私も彼に触れたくて、浴衣の胸元から手を入れる。彼の心臓の音がなんだか速い。私と一緒だ……。そう思うと胸が温かくなる。

「晴臣さん」

彼はあっという間に浴衣を脱ぎ捨て下着だけになる。そして私の帯も緩め、お互いの肌をさらけ出した。
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