俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
私たちは東京に戻るとすぐに入籍した。職場に報告すると多くの人に驚かれた。あからさまに嫌味を言ってくる人もいて、彼の人気を改めて実感した。

「中丸さんがまさか藤代さんと?」と真鍋くんはとくに驚いていた。そんな彼に晴臣さんは「悪かったな」と言って肩を叩いていた。
晴臣さん曰く、私を狙ってる人は多いと言っていた。まさか。
それは彼のほうこそだろう。でもそんな話をするのもちょっと悔しいから言わない。私につけてくれた自信を失いたくない。どんなことがあっても揺るぎなく彼の気持ちだけを信じていきたいから。

後日、社長の後継者指名が行われた。それがまさか晴臣さんだったと報告され、社内は騒然となった。一躍私もシンデレラガールと呼ばれてしまう。私はシンデレラじゃない。でも彼の隣に並ぶのがシンデレラでなくてはダメというのならなってみせる。
あの頃の弱気な自分はもう嫌だ。自分の気持ちを素直に口にできる今の自分が好き。こんなに私に自信を付けてくれた彼のためにも前向きな自分でいたい。
この薬指のリングを見るたびにこれからも幸せでありますようにと祈った。
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