俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
「ずっと君のことが気になっていた。でも俺の方が年も上だし、部署も違うからなかなか接点もないし、どうにもならないと思っていた。そんなときにこんなチャンスが巡ってくるなんて信じられなかったよ。もちろん君が大変なのもわかっている。だから君の不幸を喜んだ訳ではないんだ。ただ、最近ずっと疲れた表情を浮かべていたのが気になっていたから俺が幸せにしてやりたいって思った」

「藤代さん?」

「このままだと出ていこうとするだろう? また元の関係になんて戻りたくないんだ。俺が君を大切にしたいんだ。だからここにいて欲しい」

彼の腕の中に閉じ込められ私はどんどんと胸の昂まりを感じる。でもふと気がつくと抱きしめられた私の耳に彼の心臓の音も響いてきた。このままここにいてもいいの?
ここでの生活は今までのことが信じられないくらい幸せで楽しかった。でも悠真とのことが解決に向かっている今、このままではいけないと悩んでいた。それなのにこんな言葉を言ってもらえるなんて想像もしていなかった。どうしたらいいかわからなかった。
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