俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
週末になり、私は1人で出かけた。悠真には念書を書いてもらったのでもう私につきまとう心配もない。
ブラブラと歩きながら、近くにあった不動産屋さんで脚が止まった。物件紹介がガラスに貼られ、私の目は上から下へと読み込んでいく。
やっぱり一度は藤城さんの家を出て、その上できちんと向き合いたい。
この気持ちは消せないのはもう間違いない。
でもなし崩し的にこのままここにいてはこの環境に流されたような気持ちになってしまう。
一度離れてみて、それでもこの気持ちが確かなものが確かめたい。それでも変わらなければ私から彼に気持ちを伝えたい。
私は不動産屋さんのドアを開けた。
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