俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
藤代さんも食べ終わった食器を持つとキッチンへやってきた。

「本当だぞ。中丸さんの評判はすごくいいんだ。可愛いし、仕事は早い。その上気遣いができる」

「そんなこと……」

「いや、他にもあるよ。だから色々と心配なんだけどな」
 
え?
顔がほてってくるのを感じる。
そんな話を始めた彼の顔を正面からはもう見れなかった。

「ごめん、そろそろ行くな。19時くらいには帰るようにする」

「わかりました」

私の頭にポンと手を乗せるとリビングから出ていってしまった。
胸の音がドキドキと耳に響いてくる。
こんなに私をドキドキさせるなんて彼は人たらしだ。ヘナヘナと力が抜けるのを感じた。
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