俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜

日曜日。
昨日から悠真は珍しく出張に行っていた。派遣会社の彼が出張なんて初めてだ。いつも定時で帰ってくる彼が出張だなんて、仕事を頑張っているのだと嬉しく思う。
夜に帰ってくる彼のため、私は家事に勤しんだ。夜は彼の好きなエビフライにしようかな、と思いながら洗濯を干しているとテレビから観光地のニュースが流れてきた。
温泉なんてしばらく行ってないなぁ、と湯畑の映像を見ているとそこに映る人影に目を奪われた。
悠真？！
20代前半見える可愛らしい女の子が腕を組み、身を寄せていた。
悠真は見覚えのあるカーキ色のジャケットに私がクリスマスにプレゼントしたネイビーのセーターを着ていた。食い入るようにテレビを見ているとあろうことか彼が彼女の頬に口付けする映像がテレビに映る。
開いた口が塞がらないとはこういうことだろうか。
気がつくとテレビの映像が切り替わっていた。