俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
「香奈美、愛してる」

その声に私は自然と涙がこぼれ落ちた。
彼は私を宥めるように何度も優しく私を愛撫する。決して無理強いするからことはなく自分本位の行為ではない。
体を合わせることがこんなに幸せな気持ちになれるのだと彼が教えてくれた。

「私も晴臣さんが好き、愛してる」

その言葉に私の中に入ってきた彼の圧が強まるのがわかった。それでも私が辛くないように我慢しているのを感じた。
彼の息遣いが私の五感を刺激する。私のお腹の奥が疼くのがわかる。

「晴臣さん……」

名前を呼ぶと視線が絡まりあった。それを合図に彼は何度も私の奥を刺激してくる。手は気がつくと絡まり合い、お互いを見つめ合っていた。

「香奈美」

彼が私の名前を呼んだと思った時に熱を放たれたのがわかった。彼はペタンと私の体に自分の体を寄せてきた。

「ごめん、辛くなかったか？　気持ちが繋がったと思って我慢できなくなった」

汗ばむ彼の顔に手を伸ばすと、私は初めて彼の髪の毛に手を伸ばした。

「とっても優しかったです。私、幸せな気持ちになりました」

彼の髪の毛を撫でると、まだ昼間のセットが残っているのか少しだけ固かった。

「俺も香奈美と繋がれて嬉しかった。ずっと求めていた香奈美が俺の腕の中にいるなんて幸せだ。ずっと我慢してからタガが外れてしまった」

苦笑いを浮かべる彼はそんな余裕がないようになんて見えなかったのに。
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