俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
「そんなに何を悩むことがある?」

「悩んでなんか……。でもまさかまた一緒に暮らすなんて思ってもみなくて」

「そう? 俺は最初からそうなると思ってた。そうしたいから落とそうと思ってた。予想外にアメリカの仕事が入って忙しくなり、焦ったけど」

晴臣さんでも焦るなんてあるの?
それが私のことだと思うだけでまた心拍数が上がってくる。

「私は晴臣さんが好きでした。でも、やっぱり私には高望みだったんだと思って」

自信のない私はついそんなことを言ってしまうと、

「過去形になってる。俺は現在進行形で香奈美が好きだよ。だから本気で言ってる。一緒にまた暮らそう」

力強い言葉と私を抱きしめる彼の腕に私は素直に頷いた。

「よろしくお願いします」
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