俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜

戻った生活

「香奈美の荷物はこっちだな」

あの日から1週間。どんな仕事も早い晴臣さんは私の引っ越しの手配をおまかせパックで頼み、あっという間に彼の部屋に戻って来た。玄関を開けた瞬間、感無量で涙が出そうになった。
彼に部屋へ招き入れられた時には驚いてしまった。あの時は別々の部屋で過ごしていたが、今回はベッドルームが一緒だった。

「付き合っているんだからいいだろ? 香奈美が嫌なら別々にする。でも本心は毎日一緒に眠りたい」

そんな彼の言葉に私の胸はグッと掴まれてしまった。私だって嫌なわけじゃ無い。でも彼には伝わっていないのかまた私は気を使わせてしまった。私だってどれだけ彼を好きなのか分かって欲しい。
私は彼に抱きついた。背中に手を回し、彼の胸に顔を埋めた。

「嫌なわけない。私だってずっと一緒にいたい」

それだけ言うと私は顔を上げた。私と視線が交わり、私は背伸びして彼に口付ける。私の気持ちが届くようにと願った。
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