俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
仕事を終え、今日はランチで洋食だったから煮魚中心の夕食を使っていると彼が帰宅した。

「おかえりなさい」

「ただいま」

彼は私のいるキッチンに入ってくると鍋の中を覗き込んできた。

「うん、いい匂いがしてる。腹減ったな〜」

「早く手を洗ってきて。すぐ並べるから」

「ありがとう」

それだけ言うと彼はカバンとジャケットを寝室に起きに行き、手を洗いに行った。

「ねぇ、社長が変わるって知ってる?」

私が今日聞いた話をすると彼は吹き出して驚いていた。

「ちょっと、大丈夫?」

お茶を渡すと少し落ち着いたようだった。

「その話どこから聞いたの?」

「今日隣の席のことランチに行ったの。その時に聞いたの。息子さんに変わったら今のアメリカの仕事に影響がないといいなと思って」

「あぁ。代替わりしても影響はないよ」

「そうなんだね。良かった」

「香奈美はどんな人が来るか気にならないのか?」

彼は料理をつまみながら何気ない様子で聞いてくる。新しい社長なんてみたこともないから想像も出来ないし、私は晴臣さんの仕事に影響さえなければ雇われてる身としては特に気にはならない。どんな人が来ても自分の仕事をするだけだし。

「うーん。特に気にならないかな」

「そういうもの?」

「うん」

彼は何か言いたさそうな雰囲気を出すが、それ以上話は続かず、話題を変えられてしまった。
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