俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
新たなステージへ
「香奈美、来週の土日で出かけないか?」
久しぶりのお誘いに何度も頷いてしまった。
「伊豆にでも行って美味しい魚でも食べてこようか」
「行きたいです」
「良かった。じゃあ早速旅館の手配しておくから」
「晴臣さん忙しいのに、そんなこと……私が探しておきましょうか」
そう言うと私のおでこを指でつついてきた。
「俺がやりたくてやるの。香奈美を連れて行きたいから苦じゃない」
正面からストレートに言われ、私は目をパチパチとさせてしまう。
「香奈美は甘やかされてればいいよ」
ますます甘い言葉をかけられ、私は何て返したらいいのか分からず固まってしまった。
「結局頼りがちになってるから、たまには俺も香奈美のためにやりたい」
「それは晴臣さんの仕事が忙しいから」
「それは理由にならない。でも時間に追われてて結局は香奈美にばかりやらせてるよな」
アメリカの仕事を初めてから彼の生活はかなり不規則になっている。真夜中にヘッドホンをつけて家でオンライン会議をしたりしている姿もよく見かけるようになった。真夜中に会議をしていても、朝はちゃんと起きてきて会社に行く姿を見ると本当に尊敬してしまう。
「晴臣さんは今頑張りどころでしょ。そんな時くらい私も支えさせて欲しい」
ついそんな言葉が口から出てしまった。すると彼は私を包み込み、頭の上から甘い言葉を降り注いできた。
「朝じゃなかったら良かったのに。こんな可愛い香奈美を朝から見て生殺しだな」
そう言ったと同時に頭に彼が触れたのが分かった。
腕時計を見ると、時間切れだとばかりうなだれ、またギュッと抱きしめると洗面所に行ってしまった。
いまだに甘やかされることに慣れない私は、ちょっとしたことで顔がほてってくるのを自覚してしまう。
「ごめん、香奈美。行ってくる」
カバンを手に玄関を出て行く彼を見送る。
「うん、気をつけてね。いってらっしゃい」
「あぁ、またあとでな」
爽やかな笑顔で玄関から出て行った。
久しぶりのお誘いに何度も頷いてしまった。
「伊豆にでも行って美味しい魚でも食べてこようか」
「行きたいです」
「良かった。じゃあ早速旅館の手配しておくから」
「晴臣さん忙しいのに、そんなこと……私が探しておきましょうか」
そう言うと私のおでこを指でつついてきた。
「俺がやりたくてやるの。香奈美を連れて行きたいから苦じゃない」
正面からストレートに言われ、私は目をパチパチとさせてしまう。
「香奈美は甘やかされてればいいよ」
ますます甘い言葉をかけられ、私は何て返したらいいのか分からず固まってしまった。
「結局頼りがちになってるから、たまには俺も香奈美のためにやりたい」
「それは晴臣さんの仕事が忙しいから」
「それは理由にならない。でも時間に追われてて結局は香奈美にばかりやらせてるよな」
アメリカの仕事を初めてから彼の生活はかなり不規則になっている。真夜中にヘッドホンをつけて家でオンライン会議をしたりしている姿もよく見かけるようになった。真夜中に会議をしていても、朝はちゃんと起きてきて会社に行く姿を見ると本当に尊敬してしまう。
「晴臣さんは今頑張りどころでしょ。そんな時くらい私も支えさせて欲しい」
ついそんな言葉が口から出てしまった。すると彼は私を包み込み、頭の上から甘い言葉を降り注いできた。
「朝じゃなかったら良かったのに。こんな可愛い香奈美を朝から見て生殺しだな」
そう言ったと同時に頭に彼が触れたのが分かった。
腕時計を見ると、時間切れだとばかりうなだれ、またギュッと抱きしめると洗面所に行ってしまった。
いまだに甘やかされることに慣れない私は、ちょっとしたことで顔がほてってくるのを自覚してしまう。
「ごめん、香奈美。行ってくる」
カバンを手に玄関を出て行く彼を見送る。
「うん、気をつけてね。いってらっしゃい」
「あぁ、またあとでな」
爽やかな笑顔で玄関から出て行った。