俺が君を守ってやる〜御曹司の執愛はどこまでも深く〜
「中丸香奈美さん、俺と結婚してください」
私の手を取ると彼の手のひらで包み込まれる。いつもこの手にホッとさせられ、安心させられる大きな手に包まれ、私はいつも幸せだ。そんな彼からのプロポーズに私は涙が溢れ返事ができなかった。泣きじゃくる私の顔を覗き込むように彼は笑顔を向けてくる。
「結婚、してくれますか?」
もう一度私の顔を見て言う。
私は何度も何度も頷いた。すると彼も大きく頷いて、たもとから小さな小箱を取り出した。蓋を開けると私の左手を取り、薬指に輝くそれをはめられた。
「こ、これ……。これって」
「そう、エンゲージリング。もうこれで誰から見ても俺のものって堂々と言える」
「そんな。もらっていいの?」
煌めくリングを見て私は躊躇ってしまう。
「香奈美が受け取ってくれなければこれは捨てるしかない。それに、そんなことはさせない。俺が絶対に幸せにするからずっと一緒にいてほしい」
「はい……」
やっとこれだけ言うと私は泣きすぎて嗚咽までこぼれてきた。こんな幸せな日が来るなんて信じられない。晴臣さんとこれからの人生を一緒に歩いていけるなんて幸せすぎて怖いくらい。震える手にはまったリングをみると私のサイズにぴったりで、傷ひとつなく輝いていた。
もう鳴き声しか上げられず、私は思わず彼に抱きついた。彼の肩に顔を埋めると幼子をあやすように背中をトントンして落ち着かせてくれる。彼の刻むリズムがなんだかホッとしてしばらく嗚咽が止まらなかった私に安心を与えた。
私の手を取ると彼の手のひらで包み込まれる。いつもこの手にホッとさせられ、安心させられる大きな手に包まれ、私はいつも幸せだ。そんな彼からのプロポーズに私は涙が溢れ返事ができなかった。泣きじゃくる私の顔を覗き込むように彼は笑顔を向けてくる。
「結婚、してくれますか?」
もう一度私の顔を見て言う。
私は何度も何度も頷いた。すると彼も大きく頷いて、たもとから小さな小箱を取り出した。蓋を開けると私の左手を取り、薬指に輝くそれをはめられた。
「こ、これ……。これって」
「そう、エンゲージリング。もうこれで誰から見ても俺のものって堂々と言える」
「そんな。もらっていいの?」
煌めくリングを見て私は躊躇ってしまう。
「香奈美が受け取ってくれなければこれは捨てるしかない。それに、そんなことはさせない。俺が絶対に幸せにするからずっと一緒にいてほしい」
「はい……」
やっとこれだけ言うと私は泣きすぎて嗚咽までこぼれてきた。こんな幸せな日が来るなんて信じられない。晴臣さんとこれからの人生を一緒に歩いていけるなんて幸せすぎて怖いくらい。震える手にはまったリングをみると私のサイズにぴったりで、傷ひとつなく輝いていた。
もう鳴き声しか上げられず、私は思わず彼に抱きついた。彼の肩に顔を埋めると幼子をあやすように背中をトントンして落ち着かせてくれる。彼の刻むリズムがなんだかホッとしてしばらく嗚咽が止まらなかった私に安心を与えた。