社畜地味OLは異動してきた甘々上司に甘やかされるそうです。

　そして上川部長はそのままバランスを崩し、私を押し倒すような格好になったと言う。この時は上川部長は自制が効いていたようだがこの時の私の発言によってその理性が崩壊してしまったのだと言う。

「このままハプニングでも起こしちゃいますぅ？」

　そして上川部長はそのままなし崩しに……という事らしかった。

「え、私、そんな事言ってたんですか？！」
「ああ、はい。はっきり言ってました」
「う、うそだあ……」

　正直私がそんな事を言ったなんて信じられないという気持ちと裏腹に、もしかしてそういうのを求めていたのかもしれない？　という気持ちが芽生え始めるのを知覚する。
　そう言えば……就職してからは仕事が忙しくて恋人を作る暇も無かった。彼氏は大学生の時にいて、その時に処女も卒業したけど大学卒業前に別れたのでそれっきりだ。

（もしかして……どこかで男を求めていた、とか？）

　などと考え込んでいると上川部長からどうかしました？　と首を傾かせて声をかけられたので私は考え事をしていた。と答えたのだった。

「そうですか。何考えていたのかまでは聞かないでおきましょう。あ、会社に連絡してきます」
「ま、待ってください！　本当に休んじゃっても大丈夫、ですかねえ……？」