社畜地味OLは異動してきた甘々上司に甘やかされるそうです。
「田中さん、これやっといて」
また左隣のデスクに座る同僚から書類作成を押し付けられる。
「ちょっと手伝って……こっちも仕事あるし」
「は? なんで?」
「……わかった……」
同僚は私をぎっと睨みつけるとバッグからネイルセットを取り出してピンク色のマニキュアを塗りだした。右隣のデスクに座る先輩は部長が退席しているのを良い合図に爆音でヒップホップを流し始めた。ずんちゃずんちゃと言うよくわからないリズムが刻まれていく。
(頭が痛くなる……)
その後もずっと書類作成を中心に仕事を押し付けられひいひいと胸の中で言いながらこなしていくといつの間にか昼が来る。
しかし仕事はまだたんまりと残っているので私はおにぎりを頬張りながらノートパソコンとにらめっこするしかないのだった。
「ほんと田中さんて地味っつーか仕事押し付けやすくて楽だわ」
「ほんとそれな」
そんな声が後ろの方から聞こえて来る。居てもたってもいられなかったのでデスクから立ち上がった。
「仕事押し付けるくらい時間あるなら自分でやったらどう?」
「は?」
「だってそうじゃん。自分でやった方が早いよ?」
あくまで私としては正論を言ったつもりだ。だが彼女達は納得がいかないとでも言いたそうな顔つきをしている。
また左隣のデスクに座る同僚から書類作成を押し付けられる。
「ちょっと手伝って……こっちも仕事あるし」
「は? なんで?」
「……わかった……」
同僚は私をぎっと睨みつけるとバッグからネイルセットを取り出してピンク色のマニキュアを塗りだした。右隣のデスクに座る先輩は部長が退席しているのを良い合図に爆音でヒップホップを流し始めた。ずんちゃずんちゃと言うよくわからないリズムが刻まれていく。
(頭が痛くなる……)
その後もずっと書類作成を中心に仕事を押し付けられひいひいと胸の中で言いながらこなしていくといつの間にか昼が来る。
しかし仕事はまだたんまりと残っているので私はおにぎりを頬張りながらノートパソコンとにらめっこするしかないのだった。
「ほんと田中さんて地味っつーか仕事押し付けやすくて楽だわ」
「ほんとそれな」
そんな声が後ろの方から聞こえて来る。居てもたってもいられなかったのでデスクから立ち上がった。
「仕事押し付けるくらい時間あるなら自分でやったらどう?」
「は?」
「だってそうじゃん。自分でやった方が早いよ?」
あくまで私としては正論を言ったつもりだ。だが彼女達は納得がいかないとでも言いたそうな顔つきをしている。