社畜地味OLは異動してきた甘々上司に甘やかされるそうです。

第3話

 それから時間は流れ、私は上川部長と穏やかな日々を過ごしていた。あの先輩どもがいなくなったのはすかっとするし、もう残業しなくていいのは私の身体と心両方に良い影響を与えていた。
 例えば定時退社が当たり前になった事で帰宅時間が圧倒的に早くなった。母親と共に夕食作りを手伝ったり家族と一緒にテレビで野球観戦を楽しんだりするようになった。更には家族と野球観戦に行ったりディナーを食べに行ったりという事もあった。
 休日出勤の必要も無くなったうえ、有休もがっつり消費できるようになったので休みの日にはショッピングにいったり美容院などにも訪れて美容面も楽しむ事が出来ている。体調も良いし、睡眠も運動もしっかり取れるようになってきた。
 この日は土曜日。休日なので家でゆっくりと過ごしている。朝は自分で目玉焼きとウインナーを焼いてごはんと一緒に食べた。リビングで動画を見ながら有酸素運動をしていると買い物から戻って来た弟からちょっと。と声をかけられる。

「姉ちゃん最近変わったよね」
「そう?」
「顔色も良くなったし、全体的に明るくなったなあって」
「へへ、そうでしょ」
「なんで笑うのさ」
「だって、自分でも変われたって思うもん」
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