社畜地味OLは異動してきた甘々上司に甘やかされるそうです。
50代くらいの白髪が目立つ仲居さんは一旦その場を後にする。数分後戻って来るとご予約されていた上川様、ご案内いたします。と言って玄関の周りに配置された靴箱へ靴を入れるように促す。
靴を靴箱に入れた後は、仲居さんが先導する形で店内へと入っていく。
(なんか高級そうだなあ……こんなとこ来たの初めて)
部屋は全て個室のようで、しかもふすまなどで丁寧に仕切りがなされている。個室は小さなものもあれば畳敷きの広いものもある。
(畳敷きの部屋は……法事とか用のスペースかな?)
「こちらになります」
仲居さんが案内してくれたのは、その畳敷きの広い個室だった。
「えっここでいいんですか?」
まさか広い部屋の方が選ばれるとは思ってもみなかったので、私はそのまま声に出してしまう。
「知代子さん、大丈夫ですよ。ここの部屋を予約しておいたので」
「えっそうだったんですか?」
「はい、なので気にしないで結構です」
そうだったのか……となると気にしないで良いのか。
「そうだったんですね、失礼しました」
仲居さんへそう言うと仲居さんはいえいえと笑ってみせたのだった。
靴を靴箱に入れた後は、仲居さんが先導する形で店内へと入っていく。
(なんか高級そうだなあ……こんなとこ来たの初めて)
部屋は全て個室のようで、しかもふすまなどで丁寧に仕切りがなされている。個室は小さなものもあれば畳敷きの広いものもある。
(畳敷きの部屋は……法事とか用のスペースかな?)
「こちらになります」
仲居さんが案内してくれたのは、その畳敷きの広い個室だった。
「えっここでいいんですか?」
まさか広い部屋の方が選ばれるとは思ってもみなかったので、私はそのまま声に出してしまう。
「知代子さん、大丈夫ですよ。ここの部屋を予約しておいたので」
「えっそうだったんですか?」
「はい、なので気にしないで結構です」
そうだったのか……となると気にしないで良いのか。
「そうだったんですね、失礼しました」
仲居さんへそう言うと仲居さんはいえいえと笑ってみせたのだった。