身代わり婚だったのに、極甘愛で満たされました~虐げられた私が冷徹御曹司の花嫁になるまで~
「ん……、耀さんのシャツ濡らしちゃいましたね。お風呂沸かしてきます」

 結乃は恥ずかしくなり、身体を離そうとしたが耀は口づけをやめない。

「君は、ずっとここにいればいい」

 耀の唇はやがて結乃の唇にそっと重った。

 それはただ心を癒やすような優しいものだった。

(耀さん……大好きです)

 今の言葉が、妻としてずっとこの家でくらせばいいという意味だったらどんなに幸せだろう。
 そう思いながら、結乃は彼の口づけを受け入れた。
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