身代わり婚だったのに、極甘愛で満たされました~虐げられた私が冷徹御曹司の花嫁になるまで~
「冗談じゃないのは、何も知らされなかった結乃のお母さんだ。そして、何より私が許せないのはあなたが結乃にした仕打ちだ。この件はしかるべき対応を取る。結乃はもう私の妻で宇賀地家の人間だ。傷つけることは絶対にゆるさない」
耀が怜悧な態度ではっきり告げると、茫然とソファーに座り込む伯母の代わりに巧巳が頭を下げた。
「嵯峨家としてどういう形になっても受け入れます。申し訳ありませんでした。……結乃ちゃん、知らなかったとはいえ僕にも責任がある。本当にごめん」
「巧巳君……」
巧巳は結乃の為に真実を明らかにする協力をしてくれたのだろう。
それがどれだけ嵯峨家の評判を落とすことになろうとも。
「ううん、謝らないで。巧巳君……ありがとうね」
まだ、整理しきれない感情を持て余しつつ結乃が巧巳にお礼を言うと、隣の耀が慰めるように肩を引き寄せた。
すると、ポカンとした顔でずっとだまっていた亜希奈が「お、お母様?」と慌てだした。
この期に及んで状況が理解しきれていないらしい。
「ねえ、巧巳どうなってるの。私、宇賀地さんと結婚できないってこと?」
耀が怜悧な態度ではっきり告げると、茫然とソファーに座り込む伯母の代わりに巧巳が頭を下げた。
「嵯峨家としてどういう形になっても受け入れます。申し訳ありませんでした。……結乃ちゃん、知らなかったとはいえ僕にも責任がある。本当にごめん」
「巧巳君……」
巧巳は結乃の為に真実を明らかにする協力をしてくれたのだろう。
それがどれだけ嵯峨家の評判を落とすことになろうとも。
「ううん、謝らないで。巧巳君……ありがとうね」
まだ、整理しきれない感情を持て余しつつ結乃が巧巳にお礼を言うと、隣の耀が慰めるように肩を引き寄せた。
すると、ポカンとした顔でずっとだまっていた亜希奈が「お、お母様?」と慌てだした。
この期に及んで状況が理解しきれていないらしい。
「ねえ、巧巳どうなってるの。私、宇賀地さんと結婚できないってこと?」