クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました


「うっ、ゴホゴホッ!」


だけど慌てて食べたせいで、飲み込む際に違うところに入ってしまったのか、私は思いきりむせてしまう。


みっ、水。みず〜!


って、さっきから緊張で喉がよく渇いて水ばかり飲んでいたから、コップはすでに空だった。


「すいません! お水もらえますか?」

「はーい」


すると陽向が素早く手を挙げ、店員さんに声をかけてくれた。


「あっ、ありがとう」

「ったく、慌てずにゆっくり食べろよ」

「ごめん……」


呆れられちゃったかな。


そう思っているうちに、陽向が席を立つ。
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