クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

それから、数十分後。


「でっ、できたー!」


陽向に教えてもらいながら、私はなんとか数学の宿題を終えることができた。


「星奈もやればできるじゃん」


陽向が、私の頭をクシャッと撫でてくれる。


「陽向が、教えてくれたおかげだよ。ありがとう」

「俺は、別に大したことはしてないし……」


少し頬を赤らめた陽向が、ふいっと私から顔をそらす。


「さてと。宿題も終わったし、ちょっと休憩するか」


そう言って、陽向が立ち上がる。


「俺、コーヒー飲むけど。星奈も飲む?」

「飲みたい」

「それじゃあ、いつもみたいにミルクと砂糖たっぷりで良い?」

「えっと……」


陽向はいつも、コーヒーは砂糖も何も入れずにブラックで飲んでるんだよね。


「ううん。今日は、陽向と一緒で良い」
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