クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
11.そーちゃんとデート?
翌朝。
今日はこの前頼まれた、そーちゃんの買い物に付き合う日。
朝食を食べて、後片付けをして。
そのまま陽向の家で、私が身支度をしていると。
「星奈。オシャレなんかして、どこか出かけるのか?」
洗面所にやって来た陽向に尋ねられ、ドキリとする。
私は今日、天音ちゃんに言われるがまま支度をしてみた。
『デートなら、絶対にスカートの一択だよ! あと、髪も巻いたら想良くん絶対に喜ぶ!』って言われたから。
ストレートの髪を、軽く巻いて。
リボン付きの半袖の白ブラウスに、淡いピンクのフレアスカートを合わせて。
そして、普段メイクなんてしないけど、薄いピンクの色つきリップもつけてみた。
デートじゃないのにと思っているわりには、ちょっと気合いが入りすぎちゃったかな?
「えっと。今日はこれから……とっ、友達とショッピングに出かけるの」
そーちゃんは、友達に変わりないから。嘘はついていないはず。
「ふーん」
陽向が、じっと私のことを見てくる。
もしかして……。